ＧＷ１日目。名古屋からはるばる（？）やって来ました大阪へ。
思い返せば１年前もＧＷに東京に出掛け映画を見てペーパーを作っていた気がするのですが・・・（笑）
ということで今回は健くんの舞台「卒業」を見てきました。

実は舞台を見る前に話の内容が知りたくて映画の方を見て予習したのですが本当に映画とはイメ
ージが違う。
健くんらしいベンジャミンが見れたというのが率直な感想でした。
そして初のメルパルクはキネマ倶楽部程の大きすぎないホールで無機質なセットにその場面に応
じた家具が置かれる（といってもベッド）程度。
劇団四季のハムレットを思わせる感じでした。
公演がしっかり終わってるのであの感動を再び！！的に書けれたらと・・・（笑）

■ベンジャミンの登場シーン
テーマソングと共にベンジャミンが登場。
真っ黒のウエットスーツとゴーグルとシュノーケルと足ヒレという姿でベッドに座っているとい
う何とも笑いたくなるような姿・・・（笑）
個人的にこれをここに持ってきたか？！という見方をしていましたが。
パーティーシーンという所は一緒で。

■親子の繋がり
父役の穂積さんや母役の円城寺さんとの掛け合いが映画以上。
親子の繋がりを表現していたのかな？と感じました。

■キュート健くん
気分が悪いのなら早く着替えなさいと母に言われてウエットスーツを脱ぐベンジャミン。
しかし、上手く脱げずに腕をブンブン振る姿が凄く可愛い。
何度もブンブン振るので客席がどっと沸いてましたね（笑）

■ミセスロビンソン登場
ベンジャミンが着替えている最中に酔っぱらってゲストルームと
間違えてベンジャミンの部屋に入ってきたミセスロビンソン。
それに気付いた時にパッと両手で裸の体を隠すベンジャミン。
隠し方が女の子ぽくって凄く笑いをそそられてしまうのですが
健くんが映画とは全く違うと言っていたので大部分は絶対ベンジャミンの行動だと思いましたね。
コメディー色の強いベンジャミン（笑）

■ベンジャミンの不思議な行動
ミセスロビンソンに誘惑されていると勘違いするベンジャミンの不思議な行動とミセスロビンソ
ンの注文。
パーティー中のこのシーンがベンジャミンの今後を変えた。といっても過言ではないくらいの重
要なシーンですが、ここで「ベンジャミン」と連呼する秋吉さんの声についうっとり。いい声し
てますね秋吉さんって。
一度呼ばれてみたい・・・（笑）

ミセスロビンソンの言葉や行動に色んな反応をするベンジャミン。
ジッパーを下ろす時にジッパーだけつまんで目線を外してみたり。
下着姿になった時にはロングコートを頭から被って見えないようにしたり。
１つ１つの動きが男臭いというよりもお茶目な感じに見せていたように思えました。
ミセスロビンソンの裸を見た時の顔には素でやられましたけどね（笑）
やたらと毛嫌いする姿も健くんならではのベンジャミンでしたね。

■旅に出る
旅に出て人間と触れ合いたいと家を出ていって旅先でヒッチハイクをする場面では
お得意のスペシャルスマイルで可愛く手を振りぴょんぴょん跳ねていたのにはかなりツボでした。
上手く行かずにがっかりしていた姿も良かったけど・・・

■旅から帰ってきて
旅から帰ってきて父親に旅の話を聞かれる場面で女の人と寝たという人数を話している時に
嘘だよと父親に見えないように客席に向かってあかんべーをするシーン。
まるで悪戯坊主を見ているようで素の健くんが垣間見れた気がしました（笑）

■ホテルで密会
フロント係の武田義晴さんとの掛け合いで物凄くたじたじのベンジャミン。
またフロント係がオカマ臭くていい！
フロントのベルをベンジャミンが叩いてホテルの従業員がササーっと集まってくるのにはタイミ
ングが良くて（笑）
武田さんと健くんのベルの取り合い、あれは駆け引き具合がツボでした。

■エレーンとの初デート
映画同様エレーンを泣かせてしまうというシーンでしたね。
違うのはストリッパーの女の人に話しかけてしまうという所でしょうか？
ここでのエレーンの姿はラストシーンでの彼女の姿に納得させられる
重要な部分じゃなかったんじゃないかなと思います。
ベンジャミンは想いとは裏腹な行動を取ってしまいますが。
この時既にベンジャミンの中にエレーンへの気持ちが小さく芽生えていたんじゃないかな？
個人的見解ですが（笑）

■真実を知る時
デートの朝、ロビンソン宅にエレーンを迎えに来たベンジャミンはミセスロビンソンに追い出さ
れる事になります。
そこでベンジャミンの口から伝えられるはっきりと言われない真実。
ここのシーンでベンジャミンが想いを寄せた年上の女性が自分の母親だったという事実を知るエ
レーン。
そしてベンジャミンとミセスロビンソン、ベンジャミンとエレーンという
各々の関係が一気に崩れてしまうという最大の見せ場でした。
その後、エレーンとミセスロビンソンが二人してお酒を飲んで語るところは映画にはないオリジ
ナルシーン。
ラストへの伏線だったのかな？と終わってみて思いました。

■エレーンに気持ちが傾くベンジャミン
「エレーンと結婚する」と１人で決めて家を出るところは彼のことが理解出来なかった部分でし
た（笑）
好きだから、愛しているから相手の気持ちも知らずに一人で結婚を決めて
エレーンの住む下宿先に部屋を借りてまで追いかけてしまったんでしょうね。
今まで勉強だけで人生を過ごしてきた恋を知らない彼だからこその行動なんでしょう。

■夫婦漫才？
下宿先でエレーンと散々言い合った後、ベッドに頭を打ち付けてみたり壁に向けて飛ばされたり
していましたが、大阪で見ていたせいもあってか吉本？と一人笑ってしまいました（笑）
でもあれは痛いよね・・・どう見ても（苦笑）

■精神科に行く
ストーカーみたいなことをする息子は精神がおかしいんだとベンジャミンを精神科医に見せる両
親。「先生、僕っておかしい？」とちょっとＣＲの江口風味な感じで問いかけると「至って普通」
と返してくる先生。
ああいう小さな掛け合いが好きです。

■エレーンを連れ去るシーン
映画では有名なシーンですね。
エレーンを連れ去ってしまうのですが客席右手側の扉からエレーンの手を引いて登場。
私はその場所から遠かったので遠目でベンジャミンを堪能しました。

教会の一室に逃げ込んで後ろからミセスロビンソンが入ってきて扉を閉めてしまうのですが
そこで言い合うベンジャミンとミセスロビンソン。
エレーンにこの男は下手よと言うところで「本当？」と可愛く聞くベンジャミンに思わず笑って
答えるミセスロビンソン。
もう一度「本当？」とベンジャミンが聞いたときには一瞬笑いで間が空いて「本当よ」と小さな
声で答えてたのはあれはアドリブだったんでしょうね。

■ラストシーン
映画にはなかったラストシーンですが母と同じ仕草をするエレーンに戸惑いつつも
二人一緒に過ごしていくんだろうという未来を見せつけられた感じになってましたね。


舞台を見るまでどんなものかなっとずっと思ってましたが映画を見た人にはその違いが判る物を、
見たことをない人には舞台ならではの展開とテンポの卒業が見れたんじゃないかなと思います。
表情のころころ変わる健くんの演技が見て良かったなと純粋に思えました。
真里ちゃんも可愛かったですし。
カーテンコールで「ありがとうございます」と頭を下げている姿に座長らしさを感じました。
最後の最後で幕が下りる瞬間に倒れて手を振るお茶目な健くんにも出会えましたけどね（笑）